木村監督より、夏の大会を戦い終えて、コメントをいただきました
やっと勝ちました。2006年以来9年ぶりの勝利となりました。この間ことごとく公立高校に負け続け、さらに06年の2回戦から通算8度コールドで負けるという、惨憺たる歴史でありました。私自身母校の監督として、3年前に11人の選手でスタートし、3度目の夏でやっとつかんだ勝利でした。観戦の先輩方が喜んでいただけたようで、私も嬉しく思います。
思い起こせば今年のチームは、昨夏、力のある3年生が抜けた後、1年生がそのポジションに入り(当たり前のことですが力差は歴然)、バタバタした試合ばかりで、中盤から失点を重ね敗戦することの繰り返しから始まりました。頼みの上級生(2年生)もけがが多く、なかなかポジションも固定できないままで、かなり苦しいチーム編成でした。春のリーグはけがに法事が重なり、9人ぴったりで試合を行ったこともありました。それでも生徒たちは投げ出すことなく精進を重ね、さらに新1年生が10人入部し、チームもやっと落ち着きをみせ、練習も多様なメニューをこなせるようになりました。練習試合の結果は、OB諸兄ご存知かと思いますが、少しずつチームは野球らしい野球ができるようになっていきました。とくにエースの岡庭君の落ち着いた投球は、今年こそ、と思わせる内容になり、生徒諸君も自信を深めていったように思います。
結果として1回戦サヨナラ勝ち。締りのある試合ができました。
2回戦では、力差のあるチーム相手でしたが、内野手を中心によく守り、健闘しました。惜しむらくはエースを万全の体調で投げさせてあげられなかったこと。腰痛を押しながら、それでも黙々と、痛みを見せずに耐えていました。3度の走塁ミスも響いたのですが、打力の乏しいチームなので仕方ありません。点差ほどには大敗という感じはなかったのではないか、と思っています。
選手たちは、よくストラッグルしています。スローガンはシンプルに「心と身体を鍛える」です。敗戦の翌日からすぐに新チームは始動しています。諸先輩方におかれましては、どうぞ温かい目で、今後とも応援をよろしくお願いします。心身ともに逞しい(私個人としては”テンキ先生の孫”にあたる)生徒がたくさん巣立っていく、そんな野球部になっていけたら、との思いの毎日です。
監督 木村 好輝